蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

冬の蜜源対策をする!

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養蜂家たるもの、1年を通じて可愛いミツバチの餌について気を配らねばなりません。いつも飛び回ってるんだから、きっとどこかで見つけてくるだろうとか、他人任せではいけないと思うんです。砂糖水や蜂蜜などを薄めたものを餌として与える、という方法はもちろんありますが、冬でも暖かな日中ならミツバチは巣箱の外に出て花を探しに行きます。だから、冬に咲く花をできるだけ植えるという努力を、飼い主はしていかないといけないと思うのです。

蜂飼いには蜂飼いが集うサイトがあり、私もそこに集まるたくさんのお知恵やご意見をかなり参考にさせてもらっています。会員登録だけで日誌も書かず質問もせず、ですが。そちらで知ったことですが、菌根イソギクなる植物があるそうで、こちらが12月下旬まで咲く花なんだそうです。普通のイソギクとは違い、菌根イソギクは根っこに木材腐朽菌を共生させていて、これが酸素や栄養分を根っこに送ってくれるので悪天候や瘦せた土地でも生きていけるのだそうです。多年草でグランドカバーにもなり、メガソーラーの緑化にもつかわれるのだとか。菌根イソギクに特許をお持ちの宇井清太さんという、山形の方のサイトがあります。彼はすごい★植物だけでなく、地域の緑化やミツバチのことまで広く深く情熱をお持ちで、サイトの文章もモリモリ盛沢山で目が眩みますが結構楽しく読ませていただきました。で、7月下旬まで苗を販売しているとのこと、滑り込みで購入させてもらいました!

 

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菌根イソギクは2種類。「ミツバチ菊1号」と「ラストチャンス」。私は花期の遅いラストチャンスを選びました。炎天下、植栽地の雑草やら根を取り払いきれいに整地していきます。空調服が欲しい地獄の暑さです。汗みどろで約1週間くらい人力×1で整地し、雨降り前に定植。

 

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今はスカスカですが、殖えることを期待し、宇井さんの説明書き通り30~50センチの感覚を開けました。春には自宅の前庭のグランドカバーにしたリピアが咲いてミツバチに大人気です。晩秋から初冬には、ここに黄色い花が咲き揃って、越冬のための蜜や花粉を調達する花畑になってくれることを祈ります。お弁当をたくさん用意できれば、うちでは梅が咲きだす1月後半までの間、ご辛抱いただけますよね?よし、繁茂するまでは雑草取りも継続してがんばろう!!

 

ちなみに、冬の蜜源として、セイタカアワダチソウ(夏に刈り込んで開花時期を遅らせる)も見込めるかな。皇帝ダリアも今年は導入しました!キンセンカの種もまきます。お花に大して興味のない私ですが、ミツバチのためなら勉強いたしましょう。