蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

重箱式からの引っ越し作業

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長らく我が家では、セイヨウミツバチを重箱式巣箱で飼ってきました。初夏から飼い始めた群は西洋サン用の巣枠式巣箱で飼い始めているのですが…。もともと重箱飼育の2群はどうしたものか。4段分巣牌を伸ばしている群れをどう移すの?こんな時やはり役に立つのは例のサイトです。誰か私と同じような事例の方に質問に、ベテランさんがアドバイスされているのをまるっと参考にさせていただきましたー。いつもお世話になっています。ありがとうございます。

 

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それは、巣枠式巣箱の上に、巣門を取り去った重箱式巣箱を重ねるというやり方です。重箱4段は巣牌ぎっちりですので、連結された下段に広がる大空間を見つければどんどん巣作りをしてくれるであろうという目論見。重箱の巣牌の向きと巣枠の向きが平行になるように巣箱の位置を調整し、重箱サイズにくりぬいた巣枠式のふたの上に重ねます。作戦はこの通りですが、どうやって重箱を持ち上げるかが問題。4段はとにかく重い。そして、重箱住まいの西洋さん達は巣箱が動かしただけでもう激おこ、大群が湧いて出てきてしまいます。そこで彫刻家考案の重箱持ち上げ機の登場です!

 

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蜜蜂業界では重箱持ち上げ機も販売されていますが、彫刻家が家にあるものでなんとかしてくれました。オトーサンの園芸用三脚、そして木材に彫刻家の秘密道具。この装置で重箱を吊り上げて、巣枠式巣箱を滑り込ませました。やはり蜂は大騒ぎしましたが、私も彫刻家も万全の防護服を身に纏っていたので、刺されずに任務は完了!

 

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お盆前からお雨が続いています。この合体型を覆える大きな雨避け(トタン板など)がないので、とりあえず自立式のタープの下に匿ってみました。ミツバチ達は当日は困惑していましたが、翌日からはすっかり慣れて、毎日下の巣枠式巣箱の中もうろうろ動き回る様子が見られます。秋にまた活動が盛んになって下の巣枠で子育てが始まり、冬の前には上の段が取れるとよいのだけど・・・。

 

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コガタスズメバチ、キイロスズメバチだけだった来訪者に、本日からオオスズメバチも加わりました!みつばちを狙いに来た者は見つけ次第捕殺ですが、オオスズメは頭が良く、私の姿が見えるとすぐにどこかに隠れてしまいます。動きも早く、羽音の重低音も迫力ですが、目的はミツバチなので人間へ攻撃は仕掛けてきません(今のところ)。1匹は仕留めましたが、もう1匹は逃げられました。明日は生け捕りにして焼酎漬けにしてやろうと思います。