蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

オオスズメバチ御一行様

f:id:atelier38:20210912144901p:plain

 

あーやっぱり出ました。来ました。

オオスズメバチの軍団が!

雨上がりのお昼過ぎ、ミツバチの巣箱の巣で、で、3匹のオオスズメバチホバリングしているではありませんか!オオスズメバチは、その名の通り「スズメバチ」界では一番大きな種類で、うちに来るのは体長4㎝近くあります。明らかに他の小さな種類と異なるサイズ感、そして派手なオレンジ×黒のツヤ有ボディなので遠くから見てもすぐ判別がつきます。なにより、ブオォォォォンという大迫力の羽音で生物(人間含む)ならば危険を察知することでしょう。

ウィキペディアによると「全ての陸海空の有毒生物中トップクラスの毒を持ち、かつ攻撃性も高い危険な種である」そうです。私はオオスズメバチには刺されたことがありませんが、可愛い小さなミツバチの毒でアナフィラキシー症状が出たことがあります。多分刺されたらマズイことに…(;´Д`)と、その瞬間は思いもしないのが不思議です。虫取り網を構えてオオスズメを捕らえる➡踏みつぶす➡捕らえる➡踏みつぶすを夢中で繰り返します。もう、我が子を守るお母さんの気持ち!ただ、オオスズメバチはデカいわりに動きも繊細に調整できるし、頭がよくて、だいぶ攪乱させられます。2,3匹くらいでチームを組んで行動しているために、1匹捕まえても、もう1匹は背後に回って威嚇してきたり、さらに頭上で様子をうかがっていたり。ミツバチを加えたオオスズメを1匹取り逃すと、巣箱の場所が仲間に伝わってしまって、続々と来訪が続きます。ついでに網を持った変な女の情報も伝わるようで、たまに顔を見に来る方もいらっしゃいます。

 

f:id:atelier38:20210919000145p:plain

 

買い物に行く前の、ものの5分でこの数です。写真のフリスクのケース、または餌食となって噛み殺されたミツバチの亡骸と比較してご覧ください。石の上で思い切り踏んづけてもなかなか死なないんですよ、すごい体力でしょう。「時速約40 kmで飛翔し、狩りをする時は1日で約100 kmもの距離を移動できる持久力も持つ」そうですから。はちみつや焼酎に漬けたものはさぞかし効果がありそうです。が、捕獲すると反射的に踏んづけてしまうので、いまだに製造はできていません(笑)。

 

f:id:atelier38:20210919001059p:plain

 

二ホンミツバチはオオスズメバチに対し、熱殺蜂球というたい意向手段を持っています。オオスズメバチを二ホンミツバチ軍団が取り囲み、熱で殺すのです。しかし、オオスズメバチ熱死するまでの間に、何十匹と噛み殺されるだろうし、熱を発する事でエネルギー切れを起こして死んでしまう子もいるだろうしで、かなりの痛手でしょう。でも、セイヨウミツバチはそんな技ですら持ち合わせていないのです。上の写真はオオスズメの来訪に巣門から溢れ出てスクラムを組むセイヨウミツバチ。「負けないぞー!」「噛みついてやるー!」「若い衆、集まれー!!」とキィキィ鳴いて血の気は多いのですが、こんな強大な敵は存在しなかった地中海育ち(先祖は)のお嬢さんたちですから。彼女らに代わって、網を持った変な女が戦わせていただきます!この日の捕殺数は16匹。翌朝5匹で、計21匹、とりあえず来襲は落ち着きました。

 

買い物に行く前後の軽装でした。半袖にスカート、ビーチサンダル。蜂には刺されませんでしたが、蚊の女子たちにがっつり吸血ランチされた38ちゃんでした。まだまだムヒアルファEXは手放せません。