蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

女王様への謁見ファッション

f:id:atelier38:20210717175005p:plain

 

先日、買い物帰り、両手に荷物をぶら下げて、ぼんやりとミツバチの巣箱を眺めていたら、刺されました。1匹のミツバチが巣門から突出するや、避ける暇もなく、眉毛の上をぶすっと。3mは離れて、ただ見ていただけなのに!

基本、ミツバチはやたらめったら攻撃してくることはありません。それはスズメバチだってアシナガバチだって同じだけども、巣に近づかれたり攻撃されたり脅威を感じない限りは基本スルーの姿勢です。ミツバチなんて一度刺したら死んでしまうので、ブンブンと付き纏って威嚇するのが関の山なのですが…。きっと私の顔を見たことがない、血気盛んな若いSPだったのでしょう(ミツバチは顔を覚えてくれます)。SP①「平民の女が我が王国の前から動きません!」SP②「不審物所持!」SP③「不敬罪天誅~っ!」古参「あ、待って!そいつは38cha…」ぶっすーっ!平民「!!!?」

しかし、蜂を刺激しない服装というものはあります。肌を露出しないこと、黒い髪を隠すこと、白や黄色の明るい色を選ぶこと、ミツバチが入り込む隙間をなくすこと。そして臭くないこと。強い体臭もですがキツイ柔軟剤臭や香水もNG。ということで、女王様及び王国の皆様に謁見するための礼にかなった服装がこちらです。

養蜂ファッション

もう誰だかわかりません。白い割烹着のようなものが養蜂着で、顔の周りはメッシュになっています。アマゾンで600円でした。作業中刺されやすい手元は、作業手袋の上に皮手袋を重ねて、更に手首の隙間を埋めるためにアームカバーもします。ジーパン履いた上から赤いつなぎを着て、腰は黄色いウエストポーチで締める!ポーチの中身は内検用養蜂ツールと、ポイズンリムーバー、毛抜き(針抜き)、ムヒEX、抗ヒスタミンの薬など自己防衛グッズも入れています。隙のないファッションですね、ポーチ空いてるけど。

土方ファッション

オマケです。こちらは養蜂着の中身になります。蜂飼いであり、山羊飼いでもある私は常に隙のないファッションを心がけています。山羊といえば頭突きと突進、そんな彼らのお世話をするにはやはり肌見せ厳禁。チャラいスタイルだと服は角で裂かれ、骨までひびく怪我もします。あと、草むらに分け入るのでもちろん長靴。リードは恐ろしい力で引っ張られるので、手袋は必ずします。腕力も身につけましょう。しょいこを背負い、枝切ばさみや鎌で彼らのご飯である草木をどんどん集めます。日焼け対策もバッチリですね。

ということで、これからの暑いシーズンも、不敬にあたらぬファッションで女王様たちのお世話に邁進したいと思います。ミツバチを素手で扱う人もいる中、大げさ~( ´∀` )と思われるかもしれませんが、アナフィラキシーショックは怖いんですよ?それはまた、別の記事で。