蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

(ついに!)セイヨウミツバチを西洋スタイルで飼う

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「セイヨウミツバチの分蜂群、引き取りに来ない?」知り合いの二ホンミツバチ養蜂家のKさんから電話があったのが約1カ月前のこと。その前にも、Kさんのご自宅の果樹にやってきたセイヨウの分蜂群を引き取ったので、またKさんちかなと思ったら、現場はよその全く知らないおうち!

そのお宅の奥様が自宅の梅の木に分蜂球を見つけ➡駆除するのはかわいそうだから引き取ってくれる養蜂家はいないものかと、Kさんを探し当てて連絡➡急行したKさんが確認すると、二ホンミツバチじゃなくてセイヨウだった➡じゃあ38chanにやろうと私に連絡が回ってきた…という経緯でした。まるで蜂駆除業者!いや、装備が安っぽいけど一応養蜂家か❓こんな私が行ってもいいの?戸惑いはありありですが、思うところもあり、頑張って現場に向かいました。

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さて、回収対象の群はとても蜂数の多い立派な群!分蜂群とは大体おとなしいものだけど、彼女らは蜂球も大きく、羽音のさざめきがなんだかやる気満々で…。手を焼きましたが、蜂刺されなし、女王確認OKで無事に収容。我が家初の巣枠式巣箱(上の写))にご入居いただく事にしました。

今までは、日本ミツバチが飼いたくて作りためた重箱式巣箱に、セイヨウミツバチを住まわせてきました。しかし、管理のしやすさやミツバチの性質の違いから、巣枠のほうが飼いやすいとのことで試してみたかったのです。ただ、セイヨウミツバチの飼い方は人の手が入りすぎている気がして、今のところ、素直に教科書通りな飼い方には抵抗があります。少しずつ検証して、ミツバチに負担なく飼養者も納得できる飼い方ができるといいなと思っています。常緑のビワの木の下、オトーサンの無農薬畑を目の前にして巣箱を設置しました。

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この「ビワ群」は、やはり蜜蜂なりのやる気が高いようで、移動中に蝋の分泌を始めていました。早く巣作りをしたいということでしょうか。鱗のようにキラキラ光るネットの隙間の蝋片。美しいけど勿体ないです。よく、ミツバチが一生で作りだす蜂蜜はティースプーン1杯(5ℊ位)といいますが、蜜蝋はその過程で0.5ℊしか生産されないそうですよ(10分の1!)。ビワ群からはまだまだ採蜜できませんが、着々と勢力を増大させています。先日のロイヤルコートの写真はビワ群の女王です。ビワのように美しい色のお腹の女王様。王国の繁栄をお祈り申し上げます。