蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

女王様付きお匙の回診

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つまり内検のことですが。女王様を筆頭に群の皆さんがお元気にお過ごしか、巣箱は汚れてないか、何か不足ないか、チェックすること、です。我が家にお暮らしの皆さんの巣箱を、専属お匙こと38chanが順番に回って診てまいりますよ~。「週末養蜂家」という言葉があるように、皆さん週1で内検はしているんでしょうか。私は「週末」の養蜂家ではないし、住まいのある敷地内の養蜂なので、外の様子はほぼ毎日チェックするけど、ガン見レベルのチェックはやはり週1ペースになります。

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本日は夏みかんの木の下にお住いの方々をご紹介いたします。写真では3段ですが、現在4段巣箱。重箱にお住まいの方々はやはりセイヨウミツバチ。これは5月に知り合いのKさんにいただいた分蜂群です。繁殖力が強く、あっという間に蜂の数が増えて3段巣箱は溢れんばかり。6月に入ると早くも分蜂しちゃいそうな雰囲気を醸していたので、継箱しなきゃと急いだものの、それより巣牌の伸びの方がが早かった!気付いた時には最下段に継箱できなくなっていたので(一人では)、最上部に1段載せて様子見。でも結局、6月20日頃、定着より1ヶ月半くらいで再び分蜂したのでした。➡巣枠式巣箱に回収済み。

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そうして、巣箱の密集が解消された夏みかん群の皆さん。今日は重箱のふたを開けて、継ぎ足した最上部がどうなってるか見てみましょうね。ふたを開けると、ミツバチが巣を作り始める足掛かりに使う簀の子があります。普通なら、そこにぶら下がりながら下に下にと巣牌を伸ばしていくのですが、今回は出来上がった巣の上に空箱を乗せたので、ミツバチ達は下から盛り上げて巣を作ります。

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簀の子の隙間から覗くように撮りました。出来立ての真っ白い巣がとてもきれい。まだ背中にびっしりと産毛のついた、若いミツバチ達が建設しています。六角形の巣房や花に潜り込むことで背中がすれ、だんだんと産毛が取れて黒い背中になっていくんですね。それにしても、この形が素敵だと思いませんか?巣枠式では当然、各巣牌はまっすぐに整列しますが、重箱の中では蜂たちの好きなように面白い形で造形されていきます。2枚目の写真の下に見える小さなトンネルもなんて可愛い。素敵なアトリエを拝見させてもらいました。