蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

蜜蝋で色々作ってみた!

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先日話題の夏みかん群。彼女たちの遺産➡大量の巣牌を無駄にはできません!蜜蝋をいただきます!巣牌は作り立ては真っ白ですが、花粉や蜜を貯めることで黄色くなり、育児に使われることで茶色っぽく、だんだん色が濃くなっていきます。匂いと色の問題があるので、なるベく黄色っぽいところまでの巣牌を切り取って、精製していきます。

 

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手順略!今回もこのように美しい黄金色の蜜蝋が、たくさん出来ました!前回より黄色みが強く、蜜蝋らしい感じがします。ミツバチの飼育に使う分は大きな塊にして取り置いてあるので、これは私の裁量で使わせていただきます!

 

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まずはリップクリーム。材料は蜜蝋と植物性オイル(私は太白胡麻油推し)、ちょっぴりはちみつ、香りづけにエッセンシャルオイル。これを湯煎で溶かしてリップケースに詰めるだけ。とても簡単。そしてしっとりいい感じ。はちみつや蜜蝋は薬剤不使用の安全なものだし、太白胡麻油はそもそも食用オイルなので、舐めても大丈夫!化粧品製造販売の資格はないので非売品ですが、友達に配給してみました。評判は良いようです。

 

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次につくったみたのは、どくだみクリーム。どくだみは自宅敷地内に群生しているので、除草剤や獣のおしっこなどの心配もなく、使いたい放題です。私は主に乾燥させてどくだみ茶にしています。5月6月花が咲く時期は薬効が高いとのことで、刈っては干し、刈っては干しで1年分確保。土間には夏まで、どくだみが大量につるってあります。今回作ったのは、どくだみの生葉大量+太白胡麻油+蜜蝋を使ったクリームです。太白胡麻油で大量のどくだみをくたくたになるまで煮て、濾して、溶かした蜜蝋を合わせてクリーム状になるまで攪拌して作ります、とても簡単ですね。解毒やら殺菌に効能があるどくだみなので、虫刺されやあせも等、肌のトラブルに使おうと思い作ったのですが。こちらはリップをあげた友人に使ったもらったところ、「アトピー性皮膚炎に効いた!」とのことでリクエストいただき、彼女専用に拵えさせていただきました。こちらも非売品です。

これもやはりオール天然成分ですので、私の可愛い山羊たちにも安心して使うことができます。擦り傷をつくった時これを塗り込みましたら、翌日にはピンク色の生々しい部分が乾いて治りかけているようにみえました。他、人間のあせものかゆみにも効果あり!難があるとすれば強烈などくだみ臭ですが、この香りの成分デカノイルアセトアルデヒドこそが、制菌作用をもたらしているのです。

 

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さて、最後にご紹介するのは「みつろうWAX」です。こちらは、木製品の保護や艶出しのためのワックスになります。材料は蜜蝋と亜麻仁油のみ。こちらは両方とも単品で、艶出しや保護のためにも使われますが、良い割合で合わさることで扱いやすくなるのです。亜麻仁油は木材に浸透していき、木目の美しさを保ったまま、防カビ・防腐・撥水に効果を発揮します。蜜蝋は、亜麻仁油の浸み込んだ木材の表面に被膜を作ることで汚れにくくなり、防腐・撥水に効果を発揮します。しっとり吸い付くような手触りと、深い色合いになることも特徴です。無垢の床、柱、テーブルや椅子、木のスプーンやお椀などの仕上げに使ってほしいなあと思って作成し、こちらは絶賛販売中です。たっぷり100ℊ 以上入って800円でございます。こちらも100%天然素材なので安心して使えますよ。

我が家は床が無垢の杉板なので、こちらに使用しております!べた塗りしない限り、しっとり程度の質感でおさまるので、使用後すぐでも普通に生活できています。

つぎは自分のためのフェイスクリームを拵えてみます!報告はまた後日に。