蜂のアトリエ~養蜂日誌~

おいしい百花蜜はいかがですか?季節の味と香りを楽しんでください。

秋が来たらしい

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お盆過ぎたら、桜の葉が落葉し始めました。こんなに暑くて仕方がないのに、もう秋?秋が来るんか?夏が終わろうっていうんか?大歓迎だけど、コロナ禍ゆえに夏らしい娯楽がなく寂しくもある。

 

8月は暑すぎて、私もミツバチもバテバテ。内検しても、卵・幼虫・さなぎの数は少なく、女王様も産卵セーブしている模様。ハチミツは今、まあ、真夏よりはあるけれど人間共に分けてやる余裕はないという状況です。「今販売はしていないの?」「秋は採れますか?」等のお声がけもいただきますが、秋の間、劇的にたまらない限り採蜜する予定はありません。だって秋の次は、寒さと飢えに耐える冬がやってきますから。秋にためこんで、冬季に熟成していただき(彼女たちのお弁当ですけど)、蜜源豊富な春を迎えたら頂く…現時点ではこのプランです。そうすることで濃くてまろやかな、蜂たちのストレスが軽減された味に仕上がるんではないかと思います。

 

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最近は涼しいので、ミツバチ達もずいぶん元気を取り戻してきました。8月中ミツバチを震撼させていたオオスズメの来襲も、一時落ち着いています。大きな彼女達はいったい何をしているのか!私は見つけました。

 

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今、我が敷地内で地味に咲いているウドの花です。花期は7月から9月。ヤギの餌集めの最中(ヤギは手刈りされた草が好き)、聞き覚えのある重低音の効いた羽音がすると思ったら、ウドの花にたかるオオスズメ達が!一心不乱に吸蜜する姿を写真におさめようとぐいぐい近づいたら、数匹が私の頭上に急浮上しカチカチと威嚇されてしまったので退散。スズメバチも己の腹を満たすために必死なのでしょう。または、うちのミツバチは私が守護しており高確率で捕殺されるので、どこかで各種スズメバチ同士で相打ちなさっているのかもしれません。

 

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ところでヤギの餌ですが、うちでは有料の草(飼料屋さんで飼う干し草)と敷地内の青草や樹木の枝葉や野菜くずを与えます。敷地内のものは無料で手に入りますが、労力はかかります。雨でも猛暑でもコロナワクチン接種した後でも鎌や高枝切ばさみを持って、えさを集めます。私は疲れますが、定期的に剪定されることにより樹形が整い、草も減るというメリットがあります。しかし、やぎくん達は食べ方が豪快で、頬張れるだけ頬張ってはボロボロ餌をこぼして無駄にするのです。土に落ちたもの、足で踏んづけたものは絶対に食べません。おい、せっかく集めたのに…(;^ω^)とも思いますが、それら無駄餌と敷き藁とヤギ糞とでたい肥作りができるので良しとしましょう。その作りかけのたい肥をひっくり返してみると・・・

 

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とにかく大量のカブトムシの幼虫がいます。まだ9月なのにもう結構大きく(すでに3令幼虫並み)育っていることにびっくり。夏は終わったのだなあと、ここでも感じることができます。ちなみに、ヤギ糞は100%植物の繊維の塊なので、これもカブト虫の幼虫が食べるんですね。幼虫のお腹を通してヤギ糞の粒々は細かくなって出され、その虫糞を微生物が食べ…という流れが生まれます。来年にはサラサラのたい肥の完成です!

 

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ミツバチ情報に加えて、我が家での小さな循環をお伝えいたしました。